Are you ready??

少し前のお話になるのだが、NYにいる師匠の娘さんが一年半の大学寮生活を終え、突然家に戻ると決めたそうだ。
その理由が“社会人になる準備ができたから”だっていうからなんともかっこいい!そして、それをそのまま受け止める先生も最高にかっこいいではないか。

ヨガをすることの意味の大きな一つは、そういう自分の節目のサインを見逃さなくなることなのかな、というのを思った。
一般的には六年で小学校が終わり、次に三年で中学校、次は高校で大学で、と年数がきまっている。でも別にその年数がどうというわけではない。
問題は、いつの間にか自分のタイミングやサイクルよりも社会によって決められたサイクルが当然になってしまい、社会人は22歳からだろう、とか社会人になったら三年はやめるべからず、今時の若者はすぐにやめてしまってけしからん!三年は我慢だ!三年は!!なんて言われる羽目になっていること。

元々私たちは一人一人異なる目的を持って生まれてくる。誰一人として同じ指紋をもたないのと同じように、生きる意味や目的、そうヨガでいうダルマが違うのだ。それゆえ、節目のタイミングや満ちるタイミングも違う。
でも多くはそれのタイミングに気付かず進んで行ってしまうことが多いのだろう。
しかもそのサインの表れ方も人それぞれだから、これがあったらそのタイミングですよ、というような決まりはない。青の光がみえたらその時です、とか杖をもった白ひげのお爺さんが告げにきてくれるとかは、ない。
そのサインは私たち一人一人が自分で気付かなければならないのだ。

最近でいえば、七年間の会社員生活を辞めて海外のヨガのトレーニングに行く、ときめたあの四月の初旬。その日はとても晴れていて桜が満開だった。入学式にむかう手繋ぎ親子が青空の元、キラキラ輝いて見えたのだ。文字通りキラキラと。そして会社にむかう電車の中で、そのタイミングはきた。
ああ、私会社辞める。NYにいく。と。それはAかBかの選択ではなく、ただそうだったのだ。
何故?と言われてこれがこうだから、という答えはできない。でも、ただなんの疑いもなく、そうなのだ。そのことは最初からそこにあって、ただ私の方がやっとそれに近づき、見つけたのだと。
コップの水が徐々にたまって、遂に溢れた感じにも似ているかもしれない。

Are you ready?
サインを見逃してはいけない。
あなたがまだ魂だけだったとき、母親のお腹にはいる前から決まっていた、この世を生きる目的。その目的を達成するためにはいくつかの分岐点がある。
でもそれはいつかはわからない。決まったサインもない。隣の人とも違う。それはあなたが気付くしかない。それはあなただけのタイミングで、周りの人には突然に思えるかもしれない。

ただ一つのヒントがあるとしたら、それはあなたの外側からくるものではない。テレビもTwitterもFacebookも教えてはくれない。
それはあなたの内側からくる。見逃してはいけない。自分の内側に鈍感でいてはいけない。
目を閉じて、呼吸を通して心の声に耳をすまそう。筋肉、関節を動かして、筋膜の下の心の声に耳をすまそう。
内側の声を聞くということは自分の中心を探すことと同じだと思う。これがしたい、あれがしたい、ここにいきたい、あれが欲しい‥‥数分で変わる感情、思考に振り回されず、動かないその一点、中心を探そう。

でもたぶん長年の経験、知識、習慣、癖で凝り固まった心と体は玉ねぎみたいに何層にもなっていてすぐに中心なんてみせてくれない。だから呼吸と共に体を折り曲げたりねじったり、そったりしてすこーしずつ玉ねぎの皮をむいていくしかない。

長年口コミで伝わってきたヨガを、今は伝える立場にいる。でもそれがわたしのダルマなのかはまだわからないし他にもあるのかもしれない。だから毎日の練習一つ一つをただただ有難く、大事に継続していくしかないのです。

LOVE YOGA
Miho

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